子ども若者応援フリースペース(品川区)の問題点について書きました

https://narrative.hatenablog.jp/entry/2024/01/14/211225

夜明けのすべて(アスペルガーには難しい映画)

2月8日金曜日に映画「夜明けのすべて」が公開されました。
私は主演の上白石萌音が好きなので、土曜日に2回目の舞台挨拶がある回のライブビューイングを見に行きました。映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』は、映画館でもDVDでも何回も見ました。またドキュメンタリー番組での上白石萌音のナレーションも絶品だと思います。


しかし今作「夜明けのすべて」に関しては、当日は体調が悪かったこともあり、アスペルガーには難しい映画という気がしました。
ちょっと難しめの表現を使うと最後まで主人公、藤澤さん(上白石萌音)に関する「心のモデル」を上手く作れませんでした。普通の表現をすると、主人公、藤澤さん(上白石萌音)の性格や言動が、今一つ理解できないままでした。そのため、具体的なエピソードの断面だけが記憶に残り、全体としてまとまりのあるストーリーとかイメージを作れませんでした。

 

以下、具体的なシーンを振り返りながら、感想を書いてみます。

 

おそらく、この映画一番の見せ場である藤澤さん(上白石萌音)が
山添さん(松村北斗)の髪を切るシーン。なぜ自分で髪を切ろうとしている山添さん(松村北斗)の髪を藤澤さん(上白石萌音)が切ったのか。この映画にはラブシーンらしいラブシーンがないので、一種のサービスシーンではと、身もふたもない解釈をしてしまいました。

 

藤澤さん(上白石萌音)が山添さん(松村北斗)に自転車をあげるシーンも、理由が分からず何故の嵐に。また藤澤さん(上白石萌音)がPMSで迷惑をかけたお詫びに、山添さん(松村北斗)に、甘くない和菓子を買ってくるシーンにも、もやもやしました。こういうのは、ある種の発達障害の人にみられる独りよがりの発想で(ただし性格自体が良い人だと歓迎されることが多い)、PMSとは直接関係ないんじゃないかと思いました。

 

藤澤さん(上白石萌音)が山添さん(松村北斗)に北極星の位置を教えるシーンでも、上白石萌音は実際には目が悪い(視力が低い)ので、見えてないんだろうなと思ったり。

 

山添さん(松村北斗)が心療内科の診察を受けるシーン。主治医の女医さんは、つぼいメンタルクリニック精神科医・坪井絵里子を演じる女優の内田慈(うちだ ちか)さん。心療内科医なのか、精神科医なのかも個人的には気になりますが(私が個人的にクリニックを探す時は気にしますが)、この作品では気にする必要のない、些細な違いにすぎないのでしょう。
そこで、山添さん(松村北斗)は、ネットで調べた行動療法について質問します。
女医さんはネットで調べた情報は鵜呑みにしない方がいいよと言いつつ、暴露療法について紹介します。暴露療法って行動療法の一種じゃん、誤解を与えそうなやりとりだな。(実際には色々な立場があるのかもしれませんが)

 

藤澤さん(上白石萌音)と山添さん(松村北斗)が働く会社に取材に来た中学生の男の子。「ハーフ」とも「お父さんは外国人」とも劇中では明かされてないと思うけど、パンフレットには詳しい設定が書いてあるのかな。

 

同じく二人が働く会社のの社用車はダイハツ
ダイハツの不祥事が無かったら、今でも上白石萌音のナレーションで「いっしょに見たい夢があります」というCMが続いていたのかな。

 

「Light you up Nibako」 ダイハツCM)


「Light you up こどもたちの夢」篇ダイハツCM)

 

 

ついでに舞台挨拶から気になった点を

 

上白石萌音瀬尾まいこと対談した話など、セクシー田中さんの余波が影を落としていると感じました。上白石萌音主演の映画L♡DK は比較的原作に忠実ですが、大ヒットドラマ「恋はつづくよどこまでも」は原作とかなり変わっていました。

 

上白石萌音の生理の話も。(ネットニュースの記者がいない舞台挨拶向けに選んだネタでしょうか)生理の時は眠くなると話していて、前日の生放送「ラヴィット」終わりのコメント「(番組が終わったら)寝たい」というコメントの伏線回収みたい。

 

終わりに
この映画の名せりふであり、映画のテーマ
「男女の友情は成立するか?」

(それはは分からないけれど)

「相手が辛いときにちょっと助けることならできる」

 

それはそうなんですが、もう少し相手のニーズをちゃんと把握して行動しないと、現実には、うまく行かないような。独りよがりの行動でも許されるのは、結局男とか女として魅力があるからではという気がします。